
湘南ベルマーレは、Jリーグチームとして1968年に創設されました。チーム名に湘南とあることからも分かるように、神奈川県をホームタウンとして活動しています。運営法人は株式会社湘南ベルマーレです。前身はフジタ工業のサッカー部で、Jリーグに加盟した1994年の時点ではベルマーレ平塚という名称でした。2000年にクラブ名称の変更が行われ、現在の湘南ベルマーレという名称になったのです。チーム名はラテン語に由来し、ベルは美しい、マーレは海を意味しています。湘南という名称を冠するのに相応しいチーム名となっているわけです。
日本代表としてワールドカップに出場した選手も所属していましたが、Jリーグでの成績はそれほど輝かしいものではありません。Jリーグカップを獲得したのは2018年の1回のみで、天皇杯・全日本サッカー選手権大会も1回、J2リーグでも2回に留まっています。しかし、長い歴史を持つJリーグチームとして栄光の軌跡をたどってきた事実を忘れることはできません。さまざまな選手が、湘南ベルマーレというチームの成長に大きく貢献してきたのです。
湘南ベルマーレの活動は、Jリーグでの試合だけではありません。Jリーグをさらに盛り立てていく意識し、本格的なスポーツクラブを作る努力を地道に続けています。日本のサッカーを発展させるため、Jリーグ百年構想に基づいた取り組みをしているのが特徴です。たとえば、ジュニア世代の育成を積極的に行っています。また、湘南ベルマーレ自体はサッカーチームですが、他の競技との交流も図るようにしているのです。
創立から長い歴史を誇る湘南ベルマーレにとって、栄光の一瞬となったのが2018年のことでした。2017年にはJ2リーグでJ1昇格を目指して戦ってきたのですが、J2リーグでの優勝を果たし、J1リーグに復帰することができたのです。ここではALIVEというクラブスローガンを掲げ、チームの補強にも力を入れました。開幕戦に勝利したことで勢いをつけたいところだったのですが、2試合目以降の成績は低迷し、負けることが多くなっていました。最終的には10勝11分13敗という成績に終わり、J1リーグでの優勝とはならず、13位でシーズンを終えることになったのです。
ただ、YBCルヴァンカップにおいて決勝トーナメント進出を果たすことに成功しました。決勝トーナメントでは延長戦やPK戦を制し、決勝戦へと進出しました。横浜FMが相手となった決勝戦では、前半に奪った先制点を守り切り、湘南ベルマーレとして初のタイトルを獲得し、栄光の一瞬を掴んだのです。