
2020年のJリーグはコロナウイルスの感染拡大によって今までにない異例の展開になっています。開幕戦は通常通り開催されましたが、コロナウイルスの感染拡大が広がりを見せていたので一時的に中断期間に入ります。約3ヶ月の中断期間を経てJリーグは再開したのですが試合の間隔は狭まってしまい、タイトなスケジュールで戦っていかなければいけない状況です。今年のJリーグは各チーム休養に使う時間が少ないですし、怪我などで選手が離脱してしまうと総力戦になっていきます。チームとしての総合力、選手層の厚さがないと上位に入り込んでいくのは難しいです。カップ戦やACLがあるチームは移動と試合を繰り返すことになるので、リーグ戦を勝ち抜くのは相当厳しいです。
今後のことを考えて若手を紅白戦で起用したり、新戦力の融合を急ピッチで進めたチームも多いです。一年目の若手で先発出場できる選手は少ないですが、今年に限っては若手の出番も多くなるので、新たなスターが誕生する年になる可能性は高いです。今後は新戦力を実践で試していくチームも多いかもしれませんが、チームの熟成度や完成度が高いほうが長期戦になると有利です。ここ数年安定した強さを発揮している川崎フロンターレや、戦力が充実して完成度も増しているFC東京などは再開後のスタートダッシュに成功しています。名古屋グランパスは直近五試合で負けなしなので、今シーズンの期待値はかなり高いです。再開後は無観客で試合を行っていましたが、7月10日からは観客を入れて試合ができるようになりました。
アウェー観戦は8月以降になる予定ですが、今後感染者数が増加していくとアウェー観戦は難しくなる可能性もあります。Jリーグは臨機応変な対応をしているので、情報も毎日のように更新しています。最新の情報を知りたい場合はJリーグのホームページなどで情報を確認することをおすすめします。中継は通常通りに行われているので、サッカーファンは中継で試合を楽しむという方法もあります。スタジアムの臨場感にはかなわないですが、中継でしか分からない細かいプレーなどもあるので、楽しみ方は一つではありません。コロナウイルスの感染拡大によって大きなダメージを受けたサッカー界ですが、新しい発見もあるはずです。一週間に2試合行うのが当たり前というスケジュールなので、今までにない戦術やプレーが誕生する可能性もあります。中断期間中に成長した選手のプレーも楽しみです。