
ノルブリッツ北海道は、北海道電力グループ傘下、ほくでんグループの関連企業の一つである『株式会社ほくでんフィールズ』がチームの運営を担当している。
会社の概念としては、サッカーを通じて『スポーツ文化の発展と次世代層の育成に貢献』とする理念を下に、サッカークラブには幼稚園児から社会人までと、サッカーを愛する様々な人たちが所属している。育成に当たるスタッフは、日本サッカー協会認定S級、A級コーチを初めとしたトレーナーなどの有資格者が各年代に応じた育成から強化までの、一連のトレーニングメニューを作成している。
練習場には送迎バスの運行も管理しており、さらにグラウンドには2面ある天然芝生グラウンドと環境面も充実していると、北海道ならではの自然と広大な土地を生かした施設も用意している。
このような環境の中で選手達は、それぞれの大会などで日ごろの練習の成果を大いに発揮して、各大会で優秀な成績を収めるなどの素晴らしい功績を残している。
クラブフィールズ・ノルブリッツ北海道という北海道サッカーのトップクラブもいる中、サッカークラブとしては理想とも言えるピラミッド構造で日々サッカーを通じての交流を盛んに行なっている。その他にも、以下のような事業を中心に行なっている。
- サッカーグラウンドのレンタル
- 指導者、トレーナの要請に関わる講師派遣(大学、専門学校に派遣実績有)
- スポーツ栄養補助食品(サプリメント等)の販売
- 各種スポーツ用品の販売、企画
- スポーツ関連等のイベント企画・運営受託
沿革
平成15年4月 (株)ほくでんスポーツフィールズを設立(本店所在地:札幌市豊平区)
平成15年5月 会員数56人でサッカークラブ「クラブフィールズ」の運営を開始
平成15年5月 女子のサッカーチームを札幌リンダと混合チームとしてスタート
平成15年6月 北海道電力(株)福利厚生施設のうちサッカー場の管理・運営を受託
平成16年3月 クラブフィールズの会員数150人になる
平成16年4月 北海道電力(株)福利厚生施設(野球場・テニスコート・弓道場)の運営・管理を受託
平成17年2月 北海道電力(株)八雲営業所よりサッカークリニックを受託
平成17年3月 クラブフィールズの会員数187人となる
平成17年4月 札幌リンダがクラブフィールズに統合、女子の混合チームを「クラブフィールズ・リンダ」として統一
平成17年4月 札幌四十雀サッカークラブ(在籍人数78名)の運営事務サポート業務を受託
平成17年5月 本店移転(本店所在地:江別市対雁北海道電力総合研究所内)
平成17年8月 札幌リゾート&スポーツ専門学校よりトレーナー実習生の受入(5名)
平成17年8月 Jリーグ 横浜FCのサマーキャンプのためグランド提供など
平成17年8月 日本代表 小野伸二選手のプライベートキャンプのためグランド提供
クラブフィールズ・リンダ
株式会社ほくでんフィールズの傘下にある、女子サッカークラブでクラブフィールズ・ノルブリッツ北海道とは同系列のサッカークラブとなっている。
クラブの元となったのは『札幌リンダ』という、1979年に創設された女子クラブとなっている。山本リンダとは関係ないので、狙い撃ちはしてこないので安心してください。2003年にほくでんスポーツフィールズ内の女子サッカーチームと混合チームを結成すると、それをきっかけに統合されることになり、現在のチーム名が使われている。
2013年7月現在において、中学生を中心として38名のメンバーが所属しており、北海道女子サッカーリーグなど年代を問わない大会のほかに、U-15・U-18の大会にも積極的に参加しており、全日本女子選手権北海道大会で3位になるなどの戦績を残している。
このクラブでは主に中学生を中心にメンバー構成をしており、高校生以上になると人数は思い切り減っている。女子もサッカー人気が出ていることは周知の事実となっているが、やはりいい年の女子学生が中々サッカーをするのは、まだまだマイノリティであることは認めなくてはならない。近年のなでしこジャパンのように、国際大会で優勝するほどの実力を示しているも、いざ自分達がプロの選手として活躍するということに関しては、女子サッカーではまだまだ現実的ではないのだろう。
ちなみに、ではあるが女子サッカーの始まりであるLリーグは実はそれなりに歴史が古い。女性がサッカーをしている人が徐々に出始めたのは、遡ることは30年ほど前の1980年代にはサッカーをしている人がいたという。それでもやはりその当時は男女の垣根がまだ深いときでも合ったこともあり、女子サッカーを認識している人も少なかったのではないだろうか。その後Lリーグが誕生することになったのも、男子サッカーのJリーグの人気が爆発的にあがったこともあり、同年に女子サッカーLリーグの発足も発表されたのだという。
私が女子サッカーというものがあるのを知ったのは、当時週間少年誌で連載されていた青春サッカー漫画で、その仲の登場女子キャラがサッカー大好き少女という設定で、その物語の中での台詞ではじめて知った。女子だからといってもサッカーが好きでも、やれる場所が限られているということに葛藤する姿は、その年代の少年少女にあるどうしようもない鬱屈を実に表現していた。当時と比べると、今では女子サッカーに対しての知名度も上がっていることは確かだが、それでもまだまだ女子サッカーが発展するにはきちんと施設の整備と、人材の育成等の改善していくことが課題だろう。