
サッカー日本代表の選手としても有名な南野拓実ですが、その類い稀なプレースタイルは多くのサッカーファンを魅了しています。セレッソ大阪での活躍が認められた後にオーストリアのレッドブル・ザルツブルクへと海外移籍を果たしますが、そこでもチームの主力として海外の猛者たちを驚かせるようなパフォーマンスを見せ、それがプレミアリーグの強豪クラブでありヨーロッパチャンピオンにも輝いたLiverpoolの監督であるユルゲン・クロップに評価されてLiverpoolへの移籍を実現させました。ユルゲン・クロップといえば、かつてはブンデスリーガの強豪クラブでもあるドルトムントで指揮をとっていた監督としても日本では有名で、当時は南野拓実と同じ日本人である香川真司を評価して獲得した背景があるので、同じ日本人選手の南野拓実も同じような活躍が期待されています。若くして伝記に記されてもいいほどの輝かしい経歴を重ねている南野拓実ですが、森保監督が就任して以降の日本代表でも素晴らしい活躍を見せており、トップ下のポジションからさまざまなバリエーションでのゴールを重ね、今や日本代表でも欠かせない選手の一人になりました。
南野拓実は、トップ下でありながらもパスでチャンスメイクをするよりはシャドーストライカーとしてゴールに絡んでいくプレーを得意としており、特に日本代表ではエースストライカーの大迫勇也がポストプレーを得意としているので、その分だけ前を向いてプレーできる頻度が増えて南野拓実の良さが存分に出せています。セレッソ大阪時代はドリブラーのイメージが強く、サイドから持ち前のテクニックを活かして強引にドリブルを仕掛けていましたが、ヨーロッパに移籍して以降はドリブラーというよりも組み立てに参加しながらゴール前に入っていってゴールに絡んでいくというプレーが増えました。また、高速ターンも大きな武器で、アタッキングサードでパスを受ける際、トラップと同時に体を反転させることでDFを置き去りにしてラストパスやシュートを繰り出していきます。さらにライン間でのボールの受け方やポジショニングも秀逸で、常に相手を見ながらポジションを取ることができるので、対戦相手からしても非常に嫌な存在といえます。彼が日本にいた頃と海外に移籍してからで1番変化したのはシュートへの意識で、少しでも相手が隙を見せれば積極的に狙っていきますし、利き足だけじゃなく左足でも精度の高いシュートが放てるので、それが日本代表での得点力のアップにも繋がっています。